にょりの日記

全人類を愛する㋵

文化触れちゃ 「ひらいて」

「ひらいて」観た。今日も勝手に文化の日にして映画の感想を書くよ、ネタバレあるよ、ポロリはないよ
私の意見100で書いてるから、解釈変なところあるよ、たぶん


大森靖子ちゃんが大好きだから、主題歌はずっと聴いてた。今にも破裂しそうな感情を、ぎゅうと握り潰して捻り出したものを歌ってると感じていた。

・難しい、分からない、暗いみたいな感想を見たから、耐えうる心の余裕が無いと思って観てなかった。だけど、親友が泊まりに来て観たいと言ったので視聴。

・靖子ちゃんが抱きしめようとしてる人たちが描かれてた。人間くさくてダサくてかわいそうで必死で愛に潰れた人たちが、それぞれお互いの心の輪郭を確認し合っていた。もっと具体的に書きます。

・親友と観ていたので コラコラコラ!ちょっと!!逃げて!コラー!って言いながら応援上映

・ずうっと不安がのっぺり横たわってる。2人の女の子と1人の男の子が性と愛と憎が混じりまくった心をただぶつけ合ってる。

・1人、眩しい子がいる。純粋で疑うことを知らず、慈愛に満ちて、不幸で優しくて、寂しい子がいる。みゆきちゃん。
濁った目、美人で可愛くて強くて鋭くて自分勝手で怖くて、寂しい子。あいちゃん。
そして、たとえくん。この子はあいちゃんに似てる。陰を背負ってみゆきちゃんをしっかり捕まえて、その汚れのなさに身を寄せる。

・この3人がただずっとめちゃくちゃな心をぶつけ合う、そんな映画。私たちはずっと慌てたりぽかんとしたり怖がったりしてた。終始そんな状態が続き、残すところ10分弱、ラストスパート、みゆきちゃんのあいちゃんへの手紙。これのせいで私、この映画が大好きになった。

・簡単に説明するけど、みゆきちゃんは、あいちゃんの自分勝手のせいで色んなもの失って傷ついて、初めての友達も、大好きな人も、彼女の性愛も、ぐちゃぐちゃにされた。完膚なきまでにぐちゃぐちゃされた。そんなあいちゃんに、なんて言葉をあげると思う?みゆきちゃんは、あいちゃんに、どんな感情を抱いてるの?
みゆきちゃんの中にあったのは、かわいそうなあいちゃんへの、まっすぐな愛だった。

・あいちゃんがやったこと、あいちゃんのねじ曲がった部分を、全部許して愛して抱きしめて、ありがとうと好きよ をただあいちゃんに伝えた手紙だった。

・あいちゃんは、受け取った。あいちゃんの精一杯で、受け取った。あいちゃんは教室を飛び出してみゆきちゃんのもとに駆け寄って、最後のセリフを言う。「また一緒に寝よう」
ここで終わり。

・すごくおもしろかった。素敵な映画だと思いました。




・最後にこの映画に触発された私の心の話をしたい!ごめんなさーい……感想とかじゃないかもだけど。ごめんね、ここまで読んでくれてありがとうね。


みゆきちゃんの手紙によって、私の中にある溢れんばかりの人間への愛しいという感情が、ココだよと言いながら爆発した。鼻水と涙がドバと出て、心の腕がニュと伸びて、すべての人間たちを抱きしめようともがいた。人間愛が、博愛が、隣人への愛が、私の体の外に暴れ出て、鼻水と涙になってTシャツを汚した。

・私が にょり と名乗って文字を書いたり絵を描いたり自分の姿をインターネットにあげたりするのは、人を救いたいからだ。救うだなんて言っちゃって、なんだコイツだけど、ずっと助けたくて苦しいので自分のためにもやってるのだ。溢れ続ける、人への愛はもう自分では抱えきれず、助かりたい恐ろしい夜が訪れる人のところに、少しこぼしたいだけなのだ。

・ちょっと話がズレたけど、この映画はそんな心を再確認できるものだった。だから泣いてしまったし、良いと思った。

・親友は、「あなたの中に共感できる部分があって、それに対して感動したんだね、良かったじゃん」とあっけらかんと言った。

全くその通りである。